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公務員からの転職|転職エージェントの選び方と賢い活用法(おすすめ候補も紹介)

2024年11月3日

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転職エージェントの選び方と活用法

公務員からの転職を考えているけれど

「自分の経験は民間で通用するのかな?」
「安定を手放して本当に大丈夫かな?」
といった不安を感じている人も多いと思います。

こうした不安をやわらげ、前向きに一歩を踏み出すために頼りになるのが転職エージェントです。

転職エージェントは、公務員の経験を民間向けに整理し、市場価値を客観的に示してくれるだけでなく、求人紹介や面接対策、条件交渉まで幅広くサポートしてくれます。

この記事では、26年間県庁に勤め実際に民間へ転職した筆者が、公務員の転職に役立つエージェントの選び方と活用法を整理しました。

タイプ別の代表的なエージェントも紹介しますので、全体像をつかむ手がかりとしてご活用ください。

この記事を書いた人

  • 26年間、県庁に勤務し51歳の時に早期退職した元公務員(建築職)
  • 在職中は、総務課・財政課・耐震・住宅政策・公営住宅などの部署を経験
  • 現在、建築関連の民間企業に勤務

公務員の転職の基礎知識

基礎知識

公務員からの転職を考え始めたら、まず次のことを押さえましょう。

  • 公務員の転職市場
  • 公務員からの転職で直面しやすい課題
  • 転職先の見つけ方

それぞれを理解しておくことで、転職活動の全体像をつかみやすくなります。

公務員の転職市場

最近は、公務員から民間企業へ転職する動きが少しずつ広がっています。

公務員の経験は、企業が求める強みとして活かせる場面も多く、想定していなかった業界での活躍も期待できます
また、年代によって、評価されやすいポイントが異なるため、自分の強みを知っておくと転職活動がぐっと進めやすくなります。

  • 20代:キャリアの早い段階で「もっと幅広い経験を積みたい」と転職を考える人が多く、柔軟にチャレンジできるのが強みです。
  • 30代:責任のある業務やチームの取りまとめを経験しているため、マネジメント力や調整力が強みになります。
  • 40代:管理職経験や組織を動かした実績が武器となり、ハイクラス転職や専門性を求めるポジションで力を発揮しやすい年代です。
  • 50代:長年の公務員経験や知識を活かし、コンサルティングやアドバイザー的な役割で貢献できる場面が増えます。

何からやればいいか迷っている40代の方は、こちらの記事「公務員からの転職を考える40代へ|後悔しないための実践ガイド」をご覧ください!

公務員が転職で直面しやすい課題

公務員から民間へ転職する際には、コスト感覚や評価の違いに適応することが大きな課題です。

民間では利益やコスト意識が求められ、意思決定もスピードが重視されます。

  • 「予算を消化する」から「利益を生み出す」への意識改革
  • 「前例踏襲で慎重な意思決定」から「迅速な判断と柔軟な対応」への切り替え

といった具合ですね。

公務員特有の経験や知識は業界によって評価されにくいこともあり、成果や結果をわかりやすく示すことが必要です。

民間との違いを理解し、自分の経験を企業にうまくアピールできるよう準備しましょう。

公務員が転職先を見つける方法

公務員が民間へ転職する際に使える方法は、大きく3つに分けられます。

  • 転職サイト・エージェントを利用する
    転職サイトで求人検索をしたり、転職エージェントを通して非公開求人を紹介してもらったりできます。アドバイザーがサポートしてくれるので安心感があり、一人で進めるより成功しやすくなります。
  • 人脈を活かす
    知人や先輩などから紹介してもらう方法です。信頼関係を前提としているので、応募前から職場の雰囲気や働き方がわかり、安心して転職活動を進められます。
  • ハローワークなど公的機関を利用する
    ハローワークは好き嫌いがあるかもしれませんが、地域に根差した求人情報が多く、転職エージェントでは扱っていない地元企業に出会えるチャンスがあります。地元での転職を希望する公務員にとっては貴重な情報源となるでしょう。

この中でおすすめは、転職エージェントです。

ほとんどの公務員は民間の採用基準を知らないので、自分一人では不安を感じやすいものです。エージェントは、求人の紹介から内定まで一貫してサポートしてくれるため、安心して転職活動を進められます。

公務員が転職エージェントを利用すべき理由

活用する理由

公務員から民間企業への転職では、業界や働き方の違いから一人での転職活動には限界があります。

私もそうですし、私の周りの転職組もそうでした。

そんな時に、頼りになるのが転職エージェントです。
ここでは、公務員が転職エージェントを活用すべき理由を整理します。

公務員の経験やスキルを民間向けに整理してくれる

公務員の業務経験は民間企業では理解されにくく、そのままではスキルや能力が伝わりにくいことがあります。

この「伝わりにくさ」を解消し、企業に伝わる形で翻訳してくれるのが転職エージェントです。

例えば、予算管理を「コスト意識を持った業務運営能力」に、住民対応を「顧客対応力とコミュニケーション能力」といった具合です。

この翻訳作業は一人ではなかなか難しいものですが、プロの視点からのアドバイスを受けることで、より効果的に自分の経験をアピールできるようになります。

自分の市場価値を客観的に把握できる

転職を進めるうえで大切なのは、自分の市場価値を正確に把握することです。

転職エージェントは豊富な実績をもとに、公務員経験やスキルがどの業界・職種で評価されるかを客観的に分析してくれます。

「民間で通用するスキルがない」と思い込んでいる人が多いかもしれませんが、実際には思っている以上に市場価値が高いケースも少なくありません。

自分の市場価値を知ることで、より良い転職先を見つけたり、条件交渉を有利に進めたりできるようになります。

非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用すると、一般には公開されていない「非公開求人」を紹介してもらえます。

条件が優遇されている場合も多く、公開求人だけでは出会えないような魅力的な案件に出会えるチャンスがあります。

公務員の誠実さやポテンシャルを評価する企業もあり、思いもよらない良い転職先が見つかる可能性があります。

応募書類や面接の突破力が上がる

転職経験がない公務員にとって、応募書類の書き方や面接対策は大きな不安です。

転職エージェントでは、公務員の経験を民間企業に伝わりやすく整理し、効果的にアピールできるよう応募書類を添削してくれます。

さらに、模擬面接や企業別の質問対策までサポートしてくれるため、面接当日も落ち着いて話せるようになるでしょう。

プロのアドバイスがあることで、書類選考や面接の通過率がグッと上がります。

企業とのやり取りを代行してくれる

転職活動では企業とのやり取りが意外と多く、働きながらだと負担に感じやすいものです。

転職エージェントを利用すれば、面接の日程調整から給与や入社時期の交渉まで、面倒な手続きを任せられます

特に、給与や条件面の交渉は個人では難しいケースが多いですが、プロのアドバイザーが市場相場をもとに交渉してくれるので安心です。

こうしたサポートを受ければ、仕事を続けながらでも転職活動の負担が軽くなり、希望に近い条件で転職できるようになります。

精神的な支えになる

公務員から民間企業への転職は、わからなことだらけで不安になるのも当然です。

転職エージェントのアドバイザーは、同じような悩みをもつ多くの公務員をサポートしてきているので、不安な気持ちを理解し、適切なアドバイスをもらえます。

転職活動中の迷いや不安を相談できる人がいることで、気持ちが楽になり自信をもって進められるようになるでしょう。

公務員向け転職エージェントの特徴

転職エージェントには、大きく分けて次の3つのタイプがあり、それぞれ特徴や強みが異なります。

  • 総合型転職エージェント:幅広い求人を扱い、選択肢を広く探せる
  • ハイクラス型転職エージェント:管理職や専門職など、経験やスキルを重視する求人が中心
  • 若手・第二新卒向け転職エージェント:未経験からキャリアを築きたい人向け

公務員から転職する場合も、どのタイプのエージェントを利用するかによってサポート内容や出会える求人が大きく変わります。

それぞれのタイプの特徴と代表的なエージェントを紹介します。

総合型転職エージェント

求人数の多さと幅広い業種に対応し、「とにかく多くの求人から選びたい」「まだ方向性が固まっていない」という公務員に最適 です。

求人件数や支援実績が充実していて、初めての転職でも安心して相談できます。

具体的には以下のようなエージェントがあります。

  • リクルートエージェント:国内最大級の求人数。安心感を重視したい人に。
  • doda:「自分で検索とスカウト」の両方で求人にアクセスでき、幅広い可能性を探れるのが強み。
  • パソナキャリア:親身で丁寧なサポートが魅力。不安を抱える人でも安心。

ハイクラス型転職エージェント

年収を上げたい、マネジメント経験を活かしたいと考える公務員に最適です。

責任ある立場で培った企画力や調整力といったスキルを、もっと高いレベルで発揮したい人に向いています。

代表的なエージェントはこちらです。

  • ビズリーチ:管理職・専門職を中心とした高年収求人が豊富。ヘッドハンターや企業からの直接スカウトが特徴。
  • リクルートダイレクトスカウト:登録後はスカウトを待つスタイル。自分で探す手間を減らしつつハイクラス求人に出会いやすい。
  • JACリクルートメント:外資・グローバル企業に強く、語学力や専門性を活かしたい公務員向け。

若手・第二新卒向け転職エージェント

未経験歓迎の求人や履歴書・面接対策といったサポートが充実しているのが特徴。

若い人は将来の可能性を重視してもらえるため、経験が浅くても挑戦しやすく、早めにキャリアチェンジを考えるのにぴったりです。

主なエージェントはこちらです。

  • マイナビジョブ20’s:20代専門。未経験でも挑戦できる。
  • ハタラクティブ:未経験者向けの仕事探しを専門にサポート。経歴不問・未経験歓迎の求人を中心に、初めての転職でも安心できる丁寧な支援が魅力。
  • 第二新卒エージェントneo:20代・第二新卒・既卒・フリーターに限定。応募書類の添削、未経験OKの正社員求人の紹介など内定までをトータルでサポート。

その他 特色のある転職エージェント

大手の転職エージェント以外にも、特定の業界や地域に詳しいサービスや、転職サイトのように自分のペースで求人を探せるサービスなど、いろいろな選択肢があります。
メインの転職エージェントと一緒に使うことで、より多くの求人情報に出会えます

具体的なサービスはこちらです。

  • type転職エージェント:IT・営業・ハイクラス・女性の転職サポートに強み。首都圏の案件が豊富で、業界に精通したアドバイザーによる支援。
  • リクナビNEXT:日本最大級の転職サイト。自分で求人を探すほか、スカウト機能もあり。
  • 公務in:公務員に特化した求人サイト。公務員を志望する方に向けたサポート。

まずは、総合型エージェントで幅広い求人に触れ、そのうえでハイクラスや特化型を組み合わせる のが効果的です。

複数の視点から比較できることで、自分に合った転職先を見つけやすくなります。

転職エージェントの選び方のポイント

転職エージェントにはさまざまな種類があり、それぞれ得意とする分野やサービスが異なります。
公務員からの転職を考える方が失敗しないために、特に押さえておきたい4つの視点を整理しました。

公務員転職の実績やサポート体制

公務員からの転職は民間経験者と異なるため、公務員の転職実績が豊富なエージェントを選ぶことが重要です。

というのも、公務員ならではの仕事内容や強みが理解されていないと、的外れな求人紹介やサポートになりやすいからです。

公式サイトに「公務員転職事例」や「公務員向けのサポート情報」などが掲載されていると安心して転職活動を進められます。

そういった点も確認しておきましょう。

未経験求人やキャリアアップ求人の充実度

民間への転職では「未経験から挑戦できる求人」や「キャリアアップにつながる求人」がどれだけ揃っているかが重要です。

選択肢が多いほど、自分の希望に合う企業を探しやすくなり、これまでの経験を活かす道と新しい可能性の両方を検討できるからです。

例えば、公務員経験を活かせる事務職や管理系の求人が豊富にあると安心ですし、未経験歓迎やキャリアアップ向けの求人が充実していれば、新しい挑戦の幅も広がります。

担当アドバイザーとの相性

転職を成功させるには、担当アドバイザーとの相性がとても大切です。

というのも、アドバイザーは求人を紹介してくれるだけでなく、これまでの経験の整理から面接でのアピール方法まで一緒に考えてくれる心強い存在だからです。

とは言え、アドバイザーとの相性はエージェントを選ぶときにはわかりません。

そのため、初回面談で「公務員の業務や経験をきちんと理解しているか」「希望に沿った具体的な提案をしてくれるか」をチェックしてみましょう。

もし、合わないと感じたら、遠慮せずに担当変更を依頼しましょう

自分にあうアドバイザーと出会えれば、不安を抱えず安心して転職活動を進められます。

利用者の口コミ・評判

公式サイトに載っているデータだけでは、そのエージェントの本当の姿は見えにくいものです。

利用者の口コミを読めば「アドバイザーの対応」「紹介求人の質」「サポートの手厚さ」といった体験者ならではの情報がわかります。

SNSや個人ブログなど、さまざまな体験談に目を通すことで、よりリアルな姿を把握できますね。

転職エージェントを利用する流れ

転職エージェントの流れを知っておくと、先の見通しが立ちやすくなり、不安を和らげながら準備できます。

特に、初めて転職する公務員にとっては、全体像が分かっていると安心ですね。

ここでは登録から入社までの一般的なステップを紹介します。

  • Step1. 転職エージェントへの登録
  • Step2. 担当者との面談
  • Step3. 求人紹介・検索
  • Step4. 書類添削・面接対策
  • Step5. 求人に応募・選考
  • Step6. 内定後の条件交渉・入社サポート

Step1. 転職エージェントへの登録

最初のステップは無料登録です。
基本情報や経歴を入力するだけで始められ、数分で完了します。
複数のエージェントに登録しておけば、それぞれの強みを活かしながら幅広い求人に出会えるチャンスが広がります

Step2. 担当者との面談

登録後はアドバイザーとの面談が行われます。

ここで希望条件や感じている不安に加え、これまで公務員として取り組んできた仕事内容を具体的に伝えることが大切です。
その情報をもとに、自分に合った求人を紹介してもらえるほか、キャリアの方向性についてもアドバイスをもらえます。

アドバイザーは、公務員の経験をどう民間に活かせるかを整理してくれるので、自分では気づかなかった強みを発見できるかもしれません。

Step3. 求人紹介・検索

面談で伝えた内容をもとに、アドバイザーから条件に合う求人を紹介してもらえます。

さらに、検索やスカウト機能を利用できるエージェントもあり、その場合は選択肢が広がりますね。

非公開求人を紹介してもらえるチャンスもあり、自分一人では見つけられない求人と出会える可能性があります。

Step4. 書類添削・面接対策

アドバイザーは履歴書や職務経歴書といった応募書類を丁寧に添削し、転職者の強みが企業に伝わりやすいように整えてくれます

特に、公務員の経験はそのままではなかなか評価してもらいにくいため、民間の視点に合わせて整理してもらうことが大切です。

さらに、模擬面接や想定質問の練習を通して、自分の実績やスキルをわかりやすく伝える方法をアドバイスしてくれます。

Step5. 求人に応募・選考

書類の準備が整ったら、いよいよ応募に進みます。

実際の手続きはアドバイザーが代行してくれるので、応募の意思を伝えるだけで応募が完了します。

その後、企業側で書類選考が行われ、通過すればアドバイザーを通して面接日程の調整や詳細の案内を受ける流れです。

Step6. 内定後の条件交渉・入社サポート

内定が出た後は、エージェントが給与や待遇などを企業と交渉してくれる場合が多く、個人では伝えにくい希望も調整してもらえます。

さらに、入社日の調整など必要な手続きまでサポートしてくれるため、安心して新しい職場での第一歩を踏み出せます。

まとめ

公務員からの転職は「経験の伝え方」や「民間との評価基準の違い」で悩むことが多いものです。

しかし、転職エージェントを使えば、次のようなサポートを受けられます。

  • 強みの整理
  • 非公開求人の紹介
  • 応募書類の添削・面接対策
  • 給与や条件の交渉代行
  • 転職活動中の悩み相談

転職エージェントは最後まで伴走してくれるので、一人での活動に不安を感じる方も安心して転職活動を進められるはずです。

まずは気になる転職エージェントに無料登録して、自分の市場価値や可能性を知ることから始めてください!

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