転職・退職

公務員からの転職を考える40代へ|後悔しないための実践ガイド

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公務員からの転職 40代

「公務員の仕事、おもしろくないなあ」
「かと言って、40代で公務員から転職できるのかな」
そんな迷いや不安を抱えている人は少なくありません。

年齢の壁や収入面のリスクが頭をよぎり、なかなか決断できない人も多いでしょう。
しかし、公務員として培った経験は、活かし方しだいで民間でも強みになります

この記事では、県庁に26年勤めた元公務員の視点から、転職前に知っておきたい準備やリスク、活躍できる業界や資格を具体的に紹介します。

実際に私が勤めていた職場でも、40代で民間へ転職し充実した毎日を送っている人が何人もいます。

読み終えるころには「自分にもできる」という手ごたえを感じ、新しい一歩を踏み出せるはずです。

この記事を書いた人

  • 26年間、県庁に勤務し51歳の時に早期退職した元公務員(建築職)
  • 在職中は、総務課・財政課・耐震・住宅政策・公営住宅などの部署を経験
  • 現在は、建築関連の民間企業に勤務

40代公務員の転職基礎知識

基礎知識

40代で転職を考えるときは、自分の立場や可能性を客観的に知ることが大切です。
以下のことを理解することで、転職の現実が見えてきます。

  • 40代公務員の市場価値
  • 公務員と民間企業の違い
  • 40代でも転職が可能か

一つずつ見ていきましょう。

40代公務員の市場価値

40代公務員の強みは、豊富な経験と調整力です。しかし、企業は即戦力を求めるため、評価される部分とそうでない部分がはっきりわかれます

マネジメントや調整力は武器になりますが、提案力やマーケティングスキルなど民間で必要とされるスキルが不足していると「何ができるのか」が伝わりにくくなってしまいます。

そのため、長年の公務員経験で培った「組織運営」「交渉力」「リーダーシップ」などを、企業のニーズに結びつけてアピールすることが、市場価値を高めるポイントになります。

公務員と民間企業の違い

改めて言うまでもありませんが、公務員と民間企業では、働く目的や環境が大きく違います。

公務員は法律やルールに従って、すべての人に平等なサービスを提供することが使命です。
一方、民間企業は会社の利益を上げることが最優先となります。

働き方も対照的で、公務員は勤続年数が長いほど給料が上がる年功序列で、安定しているぶん変化は少なめです。
民間企業では成果や結果で評価されるため、頑張り次第で給料が大きく変わる可能性があります。

実際に公務員を経験して感じたのは、「人件費」の意識がかなり低かったように思います。

例えば、管理職クラスが10人ほど集まる会議。
丁寧に資料を一から説明。発言せずにただただ座っている人が複数名。2時間経っても結論出ず。「では、また次回」が締めの言葉。
「この会議だけで人件費いくらかかってるの?」「もっと別のやり方あるのでは?」と疑問に思うこともよくありました。

民間企業なら「時間=お金」の意識が強いのですが、公務員の世界ではそういう感覚が薄いのが現実です。

40代でも転職は可能か?

40代の転職は20代、30代に比べて難易度は上がりますが、経験を強みに変えられれば十分に可能です。

大切なのは、年齢をハンデととらえず、これまで培った能力をどう戦略的に打ち出すかという視点です。 

私が以前勤めていた県庁でも、40代で民間企業へ転職した人が何人もいました。仕事ができて、人づきあいもよく、「ずっといてくれたらいいのに」と思う人ばかりが辞めていきました。

彼らは、頭がいい人たちだったので、自分のスキルや強みを整理し、企業に効果的にアピールすることで転職に成功しました。

40代で公務員から転職を考える理由

転職理由

40代の公務員が転職を検討する背景には、将来への不安や働き方の不満、収入面での限界などがあります。それぞれの理由を整理することで、自分の状況に当てはまるかを考えやすくなります。

キャリアアップを目指したい

公務員は年功序列が基本で、どんなに優秀でも40代で課長補佐という人も珍しくありません。「あと10年待てば課長になれるかも」という状況では不満が募るのも当然です。

次のような人も多いのではないでしょうか。

  • 新しい企画を提案しても「前例がない」で却下
  • 成果を出しても給与に反映されない
  • ダラダラ残業している人が、なぜか評価が高い
  • 人が足りないので、20代の頃と同じ仕事をしている

こうした環境では、自分の能力や努力を正当に評価してもらえる場を求めて転職を考えるのも自然な流れです。

収入を増やしたい  

公務員の給与は安定している反面、大きく伸びることは少なく、40代でも大幅な収入増は見込めません。子どもの教育費や住宅ローンなど支出が増える時期でもあり、生活設計を見直す必要性を感じる人も多いでしょう。

一方で、成果を正当に評価してもらえる民間企業では、実力次第で年収を大きく伸ばせるチャンスがあります。

私が今勤めている会社では、30代後半で年収1,000万を超えている社員も珍しくありません。公務員で年収1,000万円を超えるのは、課長クラスなので、50歳前後になります。この年齢の差は大きいですね。

働き方の自由度を高めたい

公務員は勤務時間や勤務地が決められていて、異動も自分の意思だけではどうにもなりません。若いうちは受け入れられても、40代になると、家庭やライフスタイルに合わせて柔軟に働きたいと考える人が増えます。

最近は、民間企業ではリモートワークやフレックスタイム、副業解禁といった流れがあり、働き方の選択肢は格段に広がっています。仕事と家庭を両立しながら、より自分らしいキャリアを築けるのは、民間転職の大きな魅力のひとつです。

公務員の仕事に限界を感じた

公務員の仕事は社会貢献度が高いですが、業務がルーチン化しやすく、達成感や自分の成長を実感しにくい面があります。40代になると「この先も同じ仕事を繰り返すのか」と考える人も少なくありません。

「電話対応やクレーム処理」「議員からの急な呼び出し」「上層部からの無茶な指示」といった日常業務に追われる中で、自分のスキルや経験が活かしきれていないと感じることがあるでしょう。

こうした状況に限界を感じ、変化や挑戦のある環境で自分の可能性を試したいという気持ちが生まれるのも自然の流れです。

民間企業で挑戦したい

安定した立場を手放してでも、新しい環境に挑戦したいと考える人もいます。特に40代は経験や判断力が成熟し、これまで培った力をビジネスの現場で活かしやすい年代です。不安はあっても「やりたいことを実現したい」という前向きな思いが、転職を後押しする大きな原動力になります。

私も県庁時代に、民間企業へ転職していった人を何人も見てきました。その人たちに共通していたのは、「頭の回転が速く、テキパキと動けて、何ごとにも前向き」な姿勢です。前向きな思いがあれば、40代からでも転職を成功につなげやすいと感じます。

転職前に必要な準備と心構え

転職に必要な準備

40代での転職は、若い世代以上に入念な準備が欠かせません。ここでは、やっておくべき具体的な準備や心構えをお伝えします。

転職の目的を明確にする

転職の目的があいまいなままでは、応募先の企業に説得力をもって伝えられません
「収入を増やしたい」「新しい挑戦をしたい」など軸をはっきりさせることが第一歩です。
そのうえで希望条件に優先順位をつけると、求人選びや面接で一貫した姿勢を示せます。
目的が整理されている人ほど、転職活動に迷いが少なくスムーズに進められます。

スキル・経験を棚卸しする

これまでの職務経験を振り返り、具体的にどんな成果を上げてきたかを整理することが大切です。

公務員の業務は成果が見えにくいため、「人材育成」「コミュニケーション」「プレゼン」など民間企業でも伝わりやすい言葉に置き換える工夫が求められます。棚卸しをすることで、自分の強みが応募先にどう貢献できるかを明確にでき、自己PRの土台となります。

私自身、民間に勤めて実感したのは、仕事のスキルだけではなく、お客様とのコミュニケーションやわかりやすく説明するプレゼン力が非常に重視されるということです。

自分の経験を掘り下げて、自分の強みを具体的に伝えることが、転職成功につながります。

転職市場の動向を調べる

40代の転職は「即戦力として成果を出せるか」が採用の判断基準となり、企業ニーズと合わなければ採用されにくいのが現実です。

そのため、「自分の経験がどの業界で評価されやすいのか」「年収の相場がどの程度なのか」を事前に把握することが欠かせません。
市場ニーズを知らずに応募を繰り返すと、ミスマッチによる不採用が続くリスクがあります。

逆に、市場の動向を把握していれば、自分を必要とする業界に絞って戦略を立てられ、効率的に転職活動を進められます
転職サイトや転職エージェントを活用して、市場のリアルな動向を把握しておきましょう。

家族の理解を得る

40代の転職は、家計や家族の生活に大きく影響します。収入や勤務環境の変化を家族と共有し、理解を得ておくことが大切です。家族に反対されると、転職活動がスムーズに進まなくなるだけではなく、内定をもらった後の判断にも迷いが生じます。

逆に、家族の理解と協力を得られれば、安心して転職活動に集中できます。

経済的な備えをする

転職活動は在職中に進め、内定をもらってから退職するのが理想です。しかし、事情によっては、内定が出る前に退職せざるを得ないケースもあるでしょう。その場合に備えて、経済的な準備が欠かせません。

転職活動は想定以上に長引くことも多いため、最低でも3~6か月の生活費をまかなえる余裕資金を確保しておきましょう。特に40代は住宅ローンや教育費が重なる時期です。毎月の支出を見直し、転職期間中の資金計画をしっかり立てることが、最大のリスク回避となります。

転職活動の進め方とステップ

転職の進め方

40代公務員の転職は、計画的に進めることが成功の近道です。以下では、6つのステップに沿って進め方を解説します。

STEP1 自己分析で強み・転職理由を明確にする
STEP2 転職市場の調査と希望条件の整理【自分で行う】
STEP3 転職エージェントへの登録と相談【専門家に頼る】
STEP4 スキルアップと応募書類の準備を進める
STEP5 面接対策と公務員経験のアピール方法を固める
STEP6 複数内定を比較し、転職先を決定する

STEP1|自己分析で強み・転職理由を明確にする

転職の第一歩は自己分析です。
自分の強みやスキルを言語化し、「なぜ転職したいのか」を整理しましょう。

例えば「顧客対応力を活かしたい」「収入を増やしたい」といった具体的な理由があると、応募書類や面接で一貫性のある説明ができます。根拠や理由が明確な人ほど面接でブレることがないので、選考で評価されやすくなります。

STEP2|転職市場の調査と希望条件の整理【自分で行う】

次は、自分自身で転職市場を調べてみましょう。この段階では、転職サイトをいくつか見て、どのような求人があるのか、40代の公務員経験者が求められているのはどんな業界・職種なのか大まかな動向をつかみます。

40代の採用は「即戦力」が前提です。自分の経験がどの分野で高く評価されそうか、当たりをつけておきましょう。
そのうえで、給与の最低ライン、勤務地といった希望条件を整理します。

「自分で調べた内容」と「希望条件」をもって次のステップに進むことで、専門家である転職エージェントとの面談が有意義なものになります。

STEP3|転職エージェントへの登録と相談【専門家に頼る】

Step2で手にしたリサーチ内容をもとに、プロの手を借りる段階です。転職エージェントに登録し、キャリア相談をしましょう

転職エージェントを活用するメリットは絶大です。具体的には、以下のサポートが受けられます。

  • 非公開求人の紹介
  • 客観的な市場価値の把握
  • 内部情報の提供
  • 実践的なサポート

非公開求人の紹介

自分では見つけにくい非公開求人を紹介してもらえます。
40代の管理職・専門職の求人は、企業が公に募集せずエージェント経由でのみ進めるケースも多く、応募先の選択肢が大きく広がります。

客観的な市場価値の把握

あなたの経歴で狙える具体的な企業名や、リアルな年収相場を教えてもらえます。

内部情報の提供

求人票には載らない「職場の雰囲気」や「実際の残業時間」といった貴重な情報を得られ、入社後のミスマッチを防げます。

実践的なサポート

応募書類の添削や面接対策といった実践的なサポートも受けられるため、一人で活動するより選考を突破しやすくなるのも大きな魅力です。

まずは、2~3社に登録し、自分と相性のいいキャリアアドバイザーを見つけるのが成功の秘訣です。

おすすめの転職エージェントはこちらの記事で詳しく解説しています。

STEP4|スキルアップと応募書類の準備を進める

履歴書や職務経歴書は、書き方次第で評価が大きく変わります。

ただ経歴を並べるだけか、それとも、自分の強みを相手に伝わるように書けるかによって違いますよね。

工夫次第で、「何をしてきたかわからない人」から「自社で活躍できそうな人」へと印象を変えられるのです。書類の書き方は転職エージェントのサポートを受けましょう。

さらに、書類の作成と並行して、スキルや資格の取得をおすすめします。例えばITパスポートやFPなどは数か月で取得できる可能性が高く、学ぶ意欲そのものが評価につながります。

私自身、一級建築士、宅地建物取引士、FP2級の資格を持っています。一級建築士は数年かかりましたが、宅地建物取引士は6か月、FP2級は3か月程度の勉強で合格しました。経験上、資格は自分をアピールする強力な武器だと実感しています。

STEP5|面接対策と公務員経験のアピール方法を固める

面接では「公務員の経験を民間でどう活かせるか」を具体的に伝えることが大切です。

例えば、

  • クレーム対応で丁寧に説明し、最終的に相手が味方になってくれた経験 →「顧客対応力」
  • 外部に公開されている資料や報告書を作った経験 →「資料作成スキル」
  • 条例や制度を立案した経験 →「ルールをゼロから形にする力」
  • 災害対応でチームを指揮した経験 → 「リーダーシップ」 

これらは面接で強調できる代表的なポイントです。模擬面接を活用して繰り返し練習しておくと、本番でも自信を持ってアピールできます。

STEP6|複数内定を比較し、転職先を決定する

内定が複数出た場合は、年収だけでなく働き方や将来性も比較しましょう。
勤務時間や福利厚生、成長できる環境かどうかも重要な判断材料です。
短期的な条件だけではなく、「5年後、10年後も安心して働けるか」という視点をもつと判断がブレにくくなります。
最終的には「自分と家族にとって納得できる選択」を優先しましょう。

転職後に直面するリスクと管理方法

転職後のリスク

40代で公務員から民間へ転職する際は、収入や労働環境などのリスクを把握しておくことが重要です。ここでは想定されるリスクと、その対処法を解説します。

収入減・待遇差にどう備えるか

民間企業への転職では、公務員時代より収入が下がるケースがあります。
賞与や退職金制度が十分ではない企業もあるため、生活設計に影響が出る可能性もあります。
対策としては、転職前に生活費や教育費を含めた支出を見直し、半年ほどの生活資金を確保しておくことが有効です。
さらに、副業に挑戦したり、将来に役立つ資格を取得したりしておくことで収入の選択肢を広げられると安心です。

私は民間に転職して収入は下がりましたが、自由な勤務時間とストレスのない働き方に満足しています。
生活資金を確保しておけば、多少収入は下がっても安心して新しい環境に挑戦できます。

入社後の労働環境を見極める

入社して最初の数か月は、職場の雰囲気や仕事の進め方を知る大切な時期です。
上司と話す機会を積極的に作り、「自分にどんな役割を期待しているのか」「成果は何で判断されるのか」などを意識して把握しましょう。

もし仕事量が多すぎると感じたら、優先順位を相談することも必要です。
問題が長引きそうな場合は、人事や周囲の先輩など、少しずつ信頼できる人を見つけて頼るようにすると安心です。

つながりを作ることで、会社になじみやすくなり、早く成果を出せるようになります。

キャリアの安定性をどう確保するか

40代の転職は再挑戦が難しく、一度の選択が将来を左右します。
そのため、専門性を高められる職種や将来性のある業界を選ぶことが重要です。

また、会社の方針や市場の変化で、異動や職種変更が起こることもあります。こうした環境でも力を発揮できるよう、コミュニケーション力やITリテラシーなどの汎用スキルを磨いておくと安心です。

常に学び続ける姿勢をもち、専門性と汎用スキルを備えておけば、変化に強い安定したキャリアを築けるでしょう。

40代公務員の転職失敗例とその回避策

転職失敗例

40代での転職は、準備不足や判断ミスが失敗につながりやすいのも事実です。ここでは、よくある失敗のパターンと、その回避策を紹介します。

収入を優先して判断してしまったケース

給与の高さを優先して転職を決めると、残業の多さや職場の雰囲気にあわず、短期間で辞めてしまうことがあります。収入は大切ですが、それだけでは長く働き続けるのは難しいものです。

求人票を見る際には、収入だけではなく、勤務時間の実態や人間関係、将来のキャリアの広がり方まで確認することが大切です。

特に、40代の転職は一度の判断がその後のキャリアに大きな影響を与えるので、より慎重な判断が求められます。転職エージェントを活用すれば、求人票に載らない職場環境や業界の内情まで知ることができ、自分にあった転職先を見つけやすくなりますね。

スキルの棚卸し不足で選考に落ちたケース

公務員の仕事は、窓口業務からイベント企画、条例制定など非常に幅広いです。そのため、職活動でありのまま伝えると、かえって魅力が伝わりにくいことがあります。

面接官が知りたいのは「入社後、私たちの会社でその経験をどう活かせるか」という一点。

これを整理しないまま、「様々な部署で調整業務をしました」と伝えただけでは、面接官に「結局この人は何ができるの?」と思われ、不採用になる可能性が高まります。

重要なのは、自分の経験を民間企業で使われる言葉に翻訳すること

例えば

  • 住民対応 → 高度なクレームにも対応できる「顧客折衝力」
  • 部署間の複雑な調整 → 多様な関係者をまとめあげる「プロジェクト推進力」
  • 予算の要求・執行 → コスト意識を持った「予算管理能力」

このように、自分の経験を企業が求める言葉に置き換えて、アピールできる形に整理(棚卸し)することで、自己PRに説得力が増し、面接で評価される可能性が高まります。

転職理由があいまいで失敗したケース

「何となく環境を変えたい」といった曖昧な理由では、応募する会社に本気度が伝わらず不採用になる可能性が高くなります。
なぜなら、面接官は「安定した公務員の職を捨ててまで、なぜうちの会社に?」という最大の疑問を持っているからです。

大切なのは、「なぜ公務員を辞めるのか」「なぜこの会社で働きたいのか」「入社して何を成し遂げたいのか」という3つの問いに、一貫したストーリーで答えることです。

転職理由を深く掘り下げる作業は、自分自身のキャリアと向き合う絶好の機会です。
この軸がしっかり固まるほど、面接での言葉に熱がこもり、採用担当者の心を動かすことができるでしょう。

40代公務員におすすめの転職先・業界  

公務員におすすめの転職先

40代の公務員が民間へ転職する際は、これまで培った経験やスキルが活かせる業界を選ぶことが成功のカギです。
以下に代表的な転職先・業界を紹介します。

民間企業の管理職・マネジメント職

部下や後輩の育成経験、あるいは複数の部署と調整しながらプロジェクトを進めた経験は、民間企業でも即戦力として高く評価されます。

というのも、企業が管理職に求めるのは、「数字で成果を出す力」だけではなく、「人を育て、チームを円滑に動かす力」だからです。

例えば、新しい制度の導入や庁内横断的なイベントの企画などで、関係部署と粘り強く交渉し、プロジェクト全体をリードした経験はありませんか。それは民間企業で求められる「プロジェクト推進力」そのものです。

また、数人のチームであっても、メンバーの進捗を管理し、目標達成に導いた経験があれば、それは立派なマネジメントの実績です。

こうした経験は、部門責任者や管理職のポジションでそのまま活かすことができます。 

コンサルティング業界

政策立案や課題解決に取り組んできた経験は、コンサルティング業界で大いに活かせます
中でも、行政・企業・住民を巻き込むような地域活性プロジェクトはその経験が最も生きる分野のひとつです。

行政で磨いた分析力や合意形成力は、こうした複雑な課題解決に直結するスキルだからですね。
また、公務員は、日ごろから根拠や理由を整理し、論理的に説明する場面が多いため、コンサルに求められる論理的思考力を備えている人も多いでしょう。

私の元同僚にも、公務員からコンサルへ転職し、官民双方の視点を活かして活躍している人がいます。

非営利法人(NPO・公益法人など)

公務員経験を、もっとダイレクトに社会のために役立てたい」と考えるなら、NPOや公益法人といった非営利法人は非常に魅力的な転職先です。

非営利法人の活動は行政との連携が欠かせない場面も多く、民間出身者にはない、公務員経験者ならではの強みが大いに活かせます。
特に、以下のような経験や知識は、現場で即戦力として高く評価されるでしょう。

  • 行政特有の言葉づかいや仕事の進め方を理解している
  • 予算の仕組みや決裁フローを把握している
  • 補助金申請や委託事業の進め方に精通している

あなたがこれまで当たり前のようにやってきた業務の知識が、プロジェクトを円滑に進めるための大きな武器になります。

士業・専門職 

一級建築士や中小企業診断士などの資格を持っていれば、士業や専門職として独立・転職する道も開けます。

公務員時代に培った経験と組み合わせることで、設計監理や経営支援などの分野で強みを発揮できるでしょう。
「元公務員」という経歴は、行政の仕組みを熟知した専門家として顧客の信頼を得やすく他の有資格者と差別化を図れます。

転職に役立つスキル・資格

転職に役立つ資格

40代の公務員が転職を成功させるには、経験だけでなく「即戦力としてのスキルや資格」を示すことが重要です。特に、管理能力・専門知識・資格という武器は採用担当者が重視するポイントです。ここでは代表的なスキルや資格を紹介します。

マネジメントスキル

公務員は異動が多く、チームをまとめたり、部下を育てたりする機会がたくさんあります。こうした経験は、民間企業の管理職やプロジェクトリーダーとして評価されます。

例えば、限られた予算で業務を遂行した経験や、部署間の調整を通して成果を上げた実績は即戦力としてアピールできる武器となります。単に「部下がたくさんいた」ではなく「成果にどうつなげたか」を具体的にアピールすることで、評価は高まります。

業界知識・専門知識

公務員時代に培った法令や制度運用の知識は、企業のコンプライアンスや総務・人事の分野で活かせます。

例えば、法令を踏まえて条例や規則を作った経験や、補助金・行政手続きに携わった実績は官公庁への対応が必要な企業にとって大きな強みです。

また、土木や建築といった技術系の経験があれば、建設やインフラ業界で即戦力として歓迎されるケースも多いです。自分の経験を企業のニーズと結びつけて整理しておきましょう。

私が勤めていた県庁でも、意匠や現場に詳しい建築職が設計事務所やゼネコンに転職し、専門性を活かして活躍しているケースを何度も見てきました。

中小企業診断士 

中小企業診断士は、経営コンサルタント分野で代表的な国家資格であり、企業の経営改善や事業再生に携われます。公務員の経験と組み合わせれば「行政と民間の両方を理解した人材」として重宝される存在になるでしょう。

特に、商工会議所や自治体の中小企業支援では力を発揮しやすく、独立開業の選択肢も広がります。学習の目安時間は1,000時間前後と言われているので時間がかかりますが、取得すれば今後のキャリアを大きく広げられる資格です。

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナーは家計や資産運用の専門家として、金融・保険・不動産業界で幅広い需要があります。
教育費や住宅ローンなど身近なテーマを扱うため、相談ニーズは高いのも特徴です。
公務員として社会保障制度に携わった経験があれば、その知識を生かした提案ができ、民間でも信頼を築きやすくなるでしょう。

資格取得のハードルは比較的低く、学習コストに対して実務で活かせる場面が多い資格です。

ファイナンシャルプランナーは3級を取得したあとに、2級、1級へと進みます。学習の目安は、3級が1か月程度、2級が3か月程度。私自身もこれくらいの学習時間で合格できました。

社会保険労務士(社労士)

労働法や社会保険制度に基づき、人事・労務分野で活躍できる国家資格です。
中小企業では労務管理の知識不足から外部の社労士へ依頼するケースが多く、公務員経験者なら年金や雇用保険の知識をベースにスムーズに対応できるでしょう。
独立する道もあれば、「企業内社労士」として自社の労務管理を担当する働き方もあり、幅広い場面で必要とされる資格です。

TOEIC・英語関連資格

外資系企業や海外展開を進める会社では、英語力があるだけで採用の可能性が広がります。
TOEICで730点以上あれば実務に対応でき、860点以上なら高度なコミュニケーション力があると評価されます。

40代から学習し始めても遅くはなく、挑戦する姿勢自体が「成長意欲のある人材」としてプラスの評価につながります。

ITパスポート・基本情報技術者

ITパスポートや基本情報技術者は、ITに関する知識があることを示せる資格です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)が進む今、どの業界でも評価されやすくなっています。
ITパスポートは社会人が基礎を学ぶのに適しており、基本情報技術者は一歩進んだ内容でシステムの仕組みを理解できる人材と評価されます。
公務員として電子申請やシステム導入に関わった経験があれば、資格と合わせて「ITに強い人材」としてアピールできるでしょう。

まとめ

40代の転職は、公務員として培った経験をどう民間で活かすかがポイントです。
市場価値を正しく理解し、転職理由や強みを明確にしたうえで準備を進めれば、チャンスは必ず広がります。
転職エージェントを活用すれば、非公開求人や詳しい職場情報も知ることができるので安心です。まずは信頼できる転職エージェントに登録して、一歩を踏み出してみましょう。

おすすめの転職エージェントは、こちらの記事で詳しく解説しています。

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